イケメン社長からの溺愛が止まらない
突然耳に届いた心地の良い女の人の声。
声のした方に視線を向ければ、ワンピースを着た女の人が立っていた。
「さあさあ上がって!みんなもう待ってるんだから!」
勢いに押されるまま靴を脱いで、足を進める。
この人は……誰なんだろう……?
お姉さん……は、光里さんだけのはず……。
後はお兄さんと、弟って言ってたから……。
家政婦さんとも、雰囲気が違う気が……。
そもそも家政婦さんだったら、こんな砕けた話し方はしない…よね?
「母さん、そんなに押すなよ。莉子が転んだらどうすんだよ」
「……か、かあ、さん……?」
神楽さんの言葉にピタッと足が止まって、振り返るとニコッと微笑まれた。
「とりあえず、みんなリビングで待っているから」
そう言われ、私は頭の中がごちゃごちゃになりながら、何とかリビングへと向かった。