イケメン社長からの溺愛が止まらない

「ちょっと待ってよ、悠斗!!」



どうしようかと悩んでいると、西園寺さんの声がだんだんと近づいてくる。

リビングに一番初めに姿を現したのは、神楽さんだった。

神楽さんは私のことを視界に捉えると、手を掴んだ。



「俺たちやっぱり家に戻るわ」

「あら、そう?寂しいわね」

「ストーカーまがいのことをするような奴と一緒にいれるかよ」



小さく零した言葉は、背筋に寒気が走るほど低い声色だった。


私の手を引いてリビングから出る神楽さん。

靴を履いてドアから出ようとしてハッとした私は、振り向いた。



「お、お世話になりました」

「莉子ちゃん、また来てね」

「いつでも大歓迎だから」




百合さんと光里さんにドアが閉まる直前にそう言われて、嬉しくなる。


結局その後は、神楽さんの家に戻り、いつも通りデリバリーを頼んでみんなで食べた。

< 93 / 198 >

この作品をシェア

pagetop