電車の向こう側。【完結】
コンサート会場のその少し離れた場所ではーー。
ホールの一室で、キッズルームが開かれていた。
たくさんの子どもたちが遊ぶ中、
金色のキッズ電車が、ゆっくりとレールの上を走っていた。
「次はー、時の駅ー、時の駅ー!」
「きゃっ、きゃっ!」
「かっこいい!!金の電車だ、電車だっ!!」
「次は!ぼくがのるんだ!!」
「わたしものせてーっ!!」
子供たちのはしゃぐ声が響いていた。
カタン、カタン——。
まるで、二人の“はじまり”を祝福するように。
——そして、時は進み続けた。