恋が愛になるまで
しかも小さいことでも相談してくれていたのに、それもなくなった。

「辛いことはない?顔くらいよ?」

「大丈夫、大丈夫!そんなことないよ!」


いつもの信頼関係は?俺のこと嫌いになった?

そうやって柚花のことを信じられなくなっていった。

中学生になってからは人を全然信じられなったから俺の心の居どころは家族や佐伯家、そして柚花と一緒に過ごす時間だったのに。

高校生になってからは社交の場にも出るようになってさらに嫌な人が増えた。しかも毎日学校や登下校の時に知らない女子に盗撮される。もう俺の心はすり減っていた。

なのに柚花がどんどん俺を頼ってくれなくなり、昔の思い出すら崩れていってしまうような気がして、逃げるように俺は心を閉ざした。記憶だけでも壊したくない。そう思い柚花を避けるようになった。
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