聖女王子とスパダリ女騎士 ~王女の護衛のはずが、寵愛を受けています~
「せっかく、王女殿下を私の嫁にという配慮をたまわったというのに、機会を活かせず申し訳ございません」
利害が一致した上での共謀だった。
王位を確固たるものにしたいマルシエルと、セリスティアを妻にしたいドルシュ。
無理矢理にでもものにしてしまえば良いという提案にドルシュが乗ったのだ。だから媚薬入りのワインをマルシエルが飲ませた。
「ならば次の手を考えねばならんな……さっさと死ねば良いものを」
「それではあまりに無慈悲でございます。私の嫁にしてしまいさえすればよいのですから」
「それが簡単にできぬからこうなったのだろうが。父はどうしてあの女をいつまでも手元におくのだ。政略結婚に使えばよいのに。俺には政略結婚をさせたくせに」
妻となった女は小国の王女で、いつもびくびくと彼の機嫌をとるばかりで面白くない。愛人をたくさん侍らせても文句ひとつ言わないのが唯一の美点だ。おかげで魅力的な女たちとの夜の社交がはかどる。
「リーズロッテめ、あやつさえ邪魔しなければ今頃は……」
ドルシュは憎々し気に吐き捨てる。
「そうだ……たまには変わり種もいいかもしれんな。女の喜びを知らないやつに身の程をわきまえさせて女の喜びを与える……楽しそうだ」
「さすが殿下、よい思い付きであらせられます」
マルシエルの言葉に、ドルシュは下卑た笑みを浮かべた。
第一話 終
利害が一致した上での共謀だった。
王位を確固たるものにしたいマルシエルと、セリスティアを妻にしたいドルシュ。
無理矢理にでもものにしてしまえば良いという提案にドルシュが乗ったのだ。だから媚薬入りのワインをマルシエルが飲ませた。
「ならば次の手を考えねばならんな……さっさと死ねば良いものを」
「それではあまりに無慈悲でございます。私の嫁にしてしまいさえすればよいのですから」
「それが簡単にできぬからこうなったのだろうが。父はどうしてあの女をいつまでも手元におくのだ。政略結婚に使えばよいのに。俺には政略結婚をさせたくせに」
妻となった女は小国の王女で、いつもびくびくと彼の機嫌をとるばかりで面白くない。愛人をたくさん侍らせても文句ひとつ言わないのが唯一の美点だ。おかげで魅力的な女たちとの夜の社交がはかどる。
「リーズロッテめ、あやつさえ邪魔しなければ今頃は……」
ドルシュは憎々し気に吐き捨てる。
「そうだ……たまには変わり種もいいかもしれんな。女の喜びを知らないやつに身の程をわきまえさせて女の喜びを与える……楽しそうだ」
「さすが殿下、よい思い付きであらせられます」
マルシエルの言葉に、ドルシュは下卑た笑みを浮かべた。
第一話 終


