フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「大丈夫。さっき見ただろう? 母親はあの子を抱きしめていた。お説教の後も、きっと抱きしめてくれるさ」
「……そうでしょうか?」
「ああ。悪いことは悪いと、教えないといけない。それが大人の役割だ」
悪いことは悪いと。──エドワード様は本当に真っ直ぐな方なのね。
馬車の窓から夕陽が差し込み、赤く染まった彼の髪を見て、胸が締め付けられた。
私を振り返ったエドワード様が目を細めて微笑む。
「それに、あのままあそこにいたら大騒ぎになったよ」
「……そうですね」
「王弟の妃にぶつかったなんて知られたら、あの親子はどんなお咎めを受けることになるか」
「──えぇっ!?」
「残念だけど、私たちはそういう立場なんだよ。だから、あの場はああして彼らに任せるのが一番だ」
「彼ら……?」
なんのことかと首を傾げれば、エドワード様はふふっと笑って頷いた。だけど、それ以上は教えてくれなかった。もっと、教えてくれてもいいのに。
「……そうでしょうか?」
「ああ。悪いことは悪いと、教えないといけない。それが大人の役割だ」
悪いことは悪いと。──エドワード様は本当に真っ直ぐな方なのね。
馬車の窓から夕陽が差し込み、赤く染まった彼の髪を見て、胸が締め付けられた。
私を振り返ったエドワード様が目を細めて微笑む。
「それに、あのままあそこにいたら大騒ぎになったよ」
「……そうですね」
「王弟の妃にぶつかったなんて知られたら、あの親子はどんなお咎めを受けることになるか」
「──えぇっ!?」
「残念だけど、私たちはそういう立場なんだよ。だから、あの場はああして彼らに任せるのが一番だ」
「彼ら……?」
なんのことかと首を傾げれば、エドワード様はふふっと笑って頷いた。だけど、それ以上は教えてくれなかった。もっと、教えてくれてもいいのに。