廊下の角で、重めなキミと。
その子がサラッと髪をかき上げた。
耳元で何かが太陽に照らされてきらりと光る。
「ねえ、それって、誕生日記念グッズのパンダ雪だるまイヤリング⁉︎」
「そう!
中学では校則でイヤリングはつけちゃダメだったけど、ここは大丈夫そうだからつけてきたの!」
「いいね!
私も家にあるよ。
休日につけてるんだ。」
「そうなんだ!」
「ねえ、もう今日は解散でしょ、一緒に帰ろうよ!」
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