うちの生徒会長は今日も読めない




先ほどまで前のめりだったわたしは、再び彼女の圧に負けることとなった。




「そういえばお二人は観劇デートですか? 良いですね」




無事に交換を終えたからか、美少女は少しだけ落ち着いた様子で、何気ない感じに言った。

外見が釣り合ってなくても、男女で一緒に出かけていたらそう見えるものなのか。

わたしは慌てて首を振る。




「あ、いや、デートでは……」


「まあな。うらやましいだろ」




おい会長。否定をしてください否定を。


だけどわたしがそれを訂正する前に、美少女は一緒に来ていたらしいお友達に呼ばれしまった。

彼女は「やば、待たせてるんだった」と呟いて、慌ただしくわたしに頭を下げる。



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