うちの生徒会長は今日も読めない
焦りで口が回らなくなっている。
とはいえ所詮は口約束。あまりに酷いことを要求されたらNoと言う勇気を持つんだ原路留。
……いや無理だな。それはそれで後が怖い。
「何をしてもらうかな」
もったいぶるように言う会長を前に、わたしはもはや処刑待ちの囚人の気分。
さすがに、本気で法を犯す類のことを要求してくるとまでは思っていないけど。明日からオレの奴隷になれ、ぐらいなら言われてもおかしくない。
……だけど、続いた言葉は予想していたものとはだいぶ違っていた。
「じゃ、付き合ってもらうか」
「……へ? どこにですか?」
「交際するって意味の“付き合う”な」
ツキアウ……コウサイスル……
うんうんなるほど、そっちの意味かー☆
わたしとしたことがうっかりうっかり☆
……と脳内のチビ路留がふざけた反応をしているけれど、実際のわたしは餌を待つ池の鯉のごとく無言で口をパクパクさせていた。
「ま、まじで言ってます??」
「当たり前だろ」
「男女交際の意?」
「ああ」