うちの生徒会長は今日も読めない




ふと、この前桃先輩に言われた言葉が蘇ってきた。


『さすがに自覚あるやろ? 敬人のやつ、あんたにだけは妙に甘い』


それが何を意味するのか。

可能性として思い浮かぶものがないわけではない。

だけど一方で、「まさかそんなはずがない」と思う気持ちの方がはるかに大きかった。




「あの、聞いて良いですか?」


「ん?」


「それは、会長がわたしに恋愛感情を抱いているからですか?」




わたしに構うのは、甘いのは、交際しろと言うのは。

その動機として、別の理由があった方がまだ納得したかもしれない。

からかうのが面白いからとか、愛玩動物みたいに思っているからとか。そんな理由が。


だけど──。




「今さらだな。出会ったときからずっと口説いてんだろ、ミチルのこと」


「くど……」


「最初、生徒会に入るかオレの彼女になるか選べって言ってただろ。あれ、何なら彼女になるって方選ばねーかなって思ってたし」


「ご、ご冗談を」


「まだ冗談だと思う?」




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