うちの生徒会長は今日も読めない
そっと顔を上げてぶつかった視線は、まっすぐ真剣なものだった。
その視線を受けて、もう何も言えなくなってしまう。
「じゃあ、ちゃんとはっきり言う」
わたしがまだ納得していないと思ったのか、会長はその真剣な目のまま言葉を重ねた。
「好き」
「っ……」
「すげー好き。めちゃくちゃ好き」
「なっ」
「自分でも割と訳わかんなくなるぐらい好き。まじで」
「わわわわ、わかりましたっ! わかりましたから!」
こういったことへの耐性の乏しいわたしが平静を保てるわけがない。
でも、これはたぶん……腹をくくるしかないやつだ。
何てったって、わたしは勝負に負けたのだから。
「えと、どうせこちらに拒否権はないんですよね?」
「おう。わかってんじゃん」
「で、ではその……よ、よろしくお願いいたします……?」
「ん」
会長はそう短く返事をして、満足そうな顔をする。
……ああ、急展開すぎてクラクラしてきた。
原路留、高校一年生の冬。
人生初めての彼氏なるものができたらしい。