うちの生徒会長は今日も読めない



「そういえば木坂先輩も来ないですね」


「あー、多分クラスの女子につかまってるんちゃう? モテるから木坂くん」


「バレンタインですもんね……」


「イケメンやけど絶妙に親しみやすい雰囲気がええんやろうな。敬人なんかは高嶺の花みたいなところあるし」




そんな話をするうちに、桃先輩はわたしがあげたマカロンを食べ終わったようで、さっと立ち上がった。




「じゃ、うちは残りのチョコ配り歩いてくるわ。敬人と木坂くんの分ここに置いとくから来たら渡しといて」


「は、はい! お任せください!」




桃先輩の持つ紙袋にはまだまだたっぷりお菓子が入っている。友達多いんだな。さすが。


一人生徒会室に残されたわたしは、岡本さんと須賀さんからもらったチョコを眺めてニヤニヤするなどしながら時間を過ごす。


そして十分ほど経った頃、ようやく木坂先輩がやってきた。


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