うちの生徒会長は今日も読めない



「遅くなってごめん……ってあれ、原さんしかいない。そっか敬人は打ち合わせだっけ? 桃さんは?」


「えっと、お友達にチョコを配りに。あ、これ木坂先輩にって」


「本当? 嬉しいな。お返し考えないと」




穏やかな笑顔を浮かべる木坂先輩。

その手には……大量の紙袋を持っていた。

視線に気付いた先輩は、紙袋を困ったように持ち上げて見せる。




「たくさんもらっちゃってね。食べる?」


「いやいやいやいや! そういうわけには……!」


「冗談だよ。半分ぐらいは敬人に渡してって言われて押し付けられた物だし。いらないって言われそうだけど」



おモテになりますね、二人とも。

というか……こんなにもらっているなら、もはやわたしからのチョコは迷惑なのでは?


自信がみるみるうちに萎んでいく。

でもな……せっかく持ってきたわけだし。

うん、逆に考えよう。既にこれだけもらってるんだから、ここから一個増えようと迷惑さは変わらないはず。





< 194 / 215 >

この作品をシェア

pagetop