うちの生徒会長は今日も読めない
「遅くなってごめん……ってあれ、原さんしかいない。そっか敬人は打ち合わせだっけ? 桃さんは?」
「えっと、お友達にチョコを配りに。あ、これ木坂先輩にって」
「本当? 嬉しいな。お返し考えないと」
穏やかな笑顔を浮かべる木坂先輩。
その手には……大量の紙袋を持っていた。
視線に気付いた先輩は、紙袋を困ったように持ち上げて見せる。
「たくさんもらっちゃってね。食べる?」
「いやいやいやいや! そういうわけには……!」
「冗談だよ。半分ぐらいは敬人に渡してって言われて押し付けられた物だし。いらないって言われそうだけど」
おモテになりますね、二人とも。
というか……こんなにもらっているなら、もはやわたしからのチョコは迷惑なのでは?
自信がみるみるうちに萎んでいく。
でもな……せっかく持ってきたわけだし。
うん、逆に考えよう。既にこれだけもらってるんだから、ここから一個増えようと迷惑さは変わらないはず。