うちの生徒会長は今日も読めない
ということで、わたしはマカロンの入った小さな袋をそーっと机の上に置いて、木坂先輩の方に押し出した。
「これはわたしからです、一応……」
人当たりの良い木坂先輩のことだから、とりあえず笑顔で受け取ってはくれるだろう。たとえ内心迷惑に思っていても。
……そんなわたしの予想は、少し外れたようだった。
「えっ」
木坂先輩は、少し驚いたような色を浮かべながらわたしを見た。
「くれるの? 僕に?」
「え、あ、はい。もちろん」
「敬人にじゃなくて?」
「……? 会長にも桃先輩にもちゃんと1つずつありますよ?」
「──あー、うん、うん、なるほど。そりゃそうか。ごめん何でもない。一瞬変な勘違いしそうになった。忘れて」
珍しく動揺している様子の木坂先輩。
「そういえば聞きたかったんだけど……、原さんさ、敬人とはちゃんと上手くいってるの?」