私は‪✕‬‪✕‬を知らない I
「ましろは瀬戸沢と面識があったのか?その、」


次に誰もが疑問に思っていた件について話す龍二くん。


『・・・ふ、はははっ!またあの時みたいに沢山の男に輪姦(まわ)されたい!?そうしたらその澄ました顔もあの泣き顔に変わるかな!?』


愛ちゃんと聞いて思い出すのはあの言葉。


ましろちゃんもあんな怖い目に・・・?


「ああ、あの女が話してたこと?」


聞けずにいると何事も無いかのように続けるましろちゃん。


「大丈夫よ、私そんな事されてないから」


なら愛ちゃんの嘘ってこと?・・・嘘を付いているようには見えなかったけど、ましろちゃんは嘘をつかないから本当の事なんだろうね。


その言葉を聞いて皆安心していたと思う。





「面識があったかと言えばイエスよ。ただあんな性格の女でしょ?どうしたって受け入れられなくて。持ち合わせてる西の大罪人の情報の中でも名前程度しか知らなかったのよね」


「名前程度・・・、にしてはお互いが憎くてたまらないと言った様子でしたが」


そう、だね。口にはしてないけどましろちゃんからは愛ちゃんを否定する気持ちが伝わってくる。


「・・・西の人間嫌うのに理由なんている?」


これ以上は話す気がない、というのは直感で分かった。愛ちゃんはこのあとどうなるかだけ聞いてましろちゃんは興味が無くなったかのようにソファへ背中を預けた。
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