義務だけの結婚だったのに社長の溺愛が熱すぎて息ができない
碧斗が暗闇の中、ベッドに潜り込む気配がした。

私は思わず、そっと背中に腕を回して抱きしめる。

「……悪い。明日、朝から会議なんだ。」

「……うん。分かった。」

それ以上を望んではいけない。

でも、こうして背中に感じる温もりだけで、どうしようもなく満たされてしまう自分がいる。

頬を彼の背に寄せると、微かな体温が伝わってきた。

安心感に包まれながらも、心の奥は満たされない。

(そもそも……碧斗は、私に興味がないのかな)

そう思った瞬間、胸がぎゅっと痛くなった。

せっかく勇気を出して黒いランジェリーを身につけたのに、その秘密は闇の中に隠されたまま。

悲しさを抱えながら、私は彼の背中に顔を埋め、静かに眠りへと落ちていった。
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