義務だけの結婚だったのに社長の溺愛が熱すぎて息ができない

第3章 社長室の激愛

その日、洗濯機を開けた瞬間、私は思わずため息を漏らした。

「……あーあ。今日着るはずの下着が。」

洗い終わったまま、まだ濡れている。

干す時間も、乾くまで待つ余裕もない。

ふと目に入ったのは、洗面台の隅に置かれた黒のスケスケランジェリー。

あの夜のために買って、結局、誰にも見せられなかった下着だった。

「……仕方ない。他にないんだから。」

自分に言い訳をするように呟きながら、私は黒のランジェリーを身につけた。

鏡の中の自分は、いつもの清楚な妻とはまるで違って見える。

けれどワンピースを着てしまえば、誰にも分からない。

透けるような秘密を抱えたまま、私は鏡の前で小さく息を吐いた。

「そんなものよね、下着なんて。」

そう言い聞かせながらも、胸の鼓動はどこか落ち着かないままだった。
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