私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
「うわぁー、ほんとに突き刺さってんじゃん相変わらずの馬鹿力だね。そんなにしたいならしよっか、お・は・な・し」


「ッ、クソが」


ぐりぐりとナイフに力を込めるキョウ。


流石に眉一つ動かずにとはいかない。


「おねーさんッ!」


「ましろさん!」


「いいから!」


こちらに駆け寄ろうとする二人を制す。


声まで荒らげちゃって。ほんと、私らしくないや。


こういった姿を目の前の男は見たかったのだと考えなくても分かるのだからその通りに事が進んでる現状も気に入らない。


「大丈夫だから、行って」


「でも!」


「・・・琉生さん、行きましょう」


納得がいかないと渋る琉生の腕を引く角谷。


「そうだ君。上から支給されてる連絡用の端末あるでしょ?それ置いてってね。まぁ、電波妨害してるから使い物にならないとは思うけどさ」


角谷は一瞬どうするべきか考えるもキョウの言葉に従いポケットから取り出したスマホをその場に置いた。


「物分りのいい子は好きだよ。早く二人をトップ達の所に連れてってあげてね。直接報告する分には止めないからさ」
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