俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
質問すると宇津木以外のメンバーが答えてくれたが、遅刻した上に資料を見ずに会議に入ったのかと内心で呆れていたことだろう。

(宇津木さんは私の評価を下げたいのかも。部署全体の大きなミスに繋がったらどうするつもりなんだろう)

木村が心配そうな顔をしている。

「富樫マネージャーに相談した方がいいと思います。僕から言いましょうか?」

「自分で言うので大丈夫です。でもその前に、宇津木さん本人と話します」

宇津木の仕事ぶりを見ていれば、長年マーケターとして努力してきたのは伝わる。

彼女の心境からすると、新参者が過大な評価を与えられている気がして悔しいのだろう。そこに恋愛絡みの嫉妬も加わり、感情を制御できずに嫌がらしてしまったのではないだろうか。

梨乃が現れてからの宇津木の苦悩を想像すると、糾弾したいとまでは思えない。

話し合って改心してくれたら、富樫への報告もいらないと考えていた。



けれどもなかなか宇津木と話し合う時間は取れず、二日後になってしまった。

時刻は十時半で梨乃のプロジェクトのミーティング中だ。

マーケティング部からは梨乃ひとり、他部署からは美波を含めた五人の社員がテーブルを囲んでいる。アニメーションのマネー講座動画を作りたいと思っての相談だ。

「宮内さんのご提案、私もいいと思いますが、外部発注になるので予算が気になります」

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