俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
ミーティングの参加者が次々と出ていき、美波とふたりきりになる。
それを待っていたと言わんばかりに席を立った彼女が、梨乃の横に立って目を弓なりにした。
「黒見CEOといい感じなんだって?」
「えっ、どういう意味?」
「ふたりで出張したんでしょ? パーティーで黒見CEOが恋人宣言してたって噂だよ。どうなの?」
(どうして噂になってるの?)
驚いて立ち上がり、美波と目線の高さを合わせる。
「それも市原さん情報?」
「そうだよ」
(やっぱり。本当に何者なの?)
「で、真相は?」
ワクワクした目を向けられ、慌てて首を横に振る。
「誤解だよ。レセプションパーティーに帯同したから恋人に間違われたんだと思う。恋人宣言なんかされていないし、真面目に仕事として出張に同行しただけだから」
美波はここの社員なので残念ながら本当のことは話せない。
交際を求められて断った話が広まれば、黒見のプライドを傷つけてしまうし、梨乃も働きにくくなる。
「なんだ、そうなの。市原さんでも間違えることがあるのか」
「そ、そうみたいだね。で、その市原さんって――」
「あっ、ごめん。急いで部署に戻らないと。取引先に電話する約束があるんだ」
(いつもいつも何者か聞けないのは、どうしてかな)
午後はふたつの打ち合わせをこなして間もなく終業時間になろうとしている。
それを待っていたと言わんばかりに席を立った彼女が、梨乃の横に立って目を弓なりにした。
「黒見CEOといい感じなんだって?」
「えっ、どういう意味?」
「ふたりで出張したんでしょ? パーティーで黒見CEOが恋人宣言してたって噂だよ。どうなの?」
(どうして噂になってるの?)
驚いて立ち上がり、美波と目線の高さを合わせる。
「それも市原さん情報?」
「そうだよ」
(やっぱり。本当に何者なの?)
「で、真相は?」
ワクワクした目を向けられ、慌てて首を横に振る。
「誤解だよ。レセプションパーティーに帯同したから恋人に間違われたんだと思う。恋人宣言なんかされていないし、真面目に仕事として出張に同行しただけだから」
美波はここの社員なので残念ながら本当のことは話せない。
交際を求められて断った話が広まれば、黒見のプライドを傷つけてしまうし、梨乃も働きにくくなる。
「なんだ、そうなの。市原さんでも間違えることがあるのか」
「そ、そうみたいだね。で、その市原さんって――」
「あっ、ごめん。急いで部署に戻らないと。取引先に電話する約束があるんだ」
(いつもいつも何者か聞けないのは、どうしてかな)
午後はふたつの打ち合わせをこなして間もなく終業時間になろうとしている。