幼なじみは狐の子。〜幼なじみと転校生の溺愛〜




 遊園地には色々な乗り物があった。
 目を奪われる様なファンシーな建物、カラフルな店屋がまず恋達を出迎えた。

 観覧車は最後に乗ろう、と恋と宗介と美風は話していた。

 宗介と美風ははしゃぎ過ぎている恋に比べて冷静で、食べ物屋を見つけてきて入った。



「アイスクリーム!」

「今食べるの?」



 恋が指差すと宗介が聞いた。



「遊園地って、アイスクリームって感じがしない?。楽しみってイメージ。」

「まあね。分かる気もするけど。恋、トマトは前に食べて嫌いだったって言ってたよ。今日は変な味よしなよ。」

「新田さん何味にする?。僕新田さんに合わせるよ。」

「言っとくけど味見はさせない。そういうのは恋人とするんだ。樋山は彼氏気取んなよな。」

「うるさいうるさい上野には聞いてない。大体、お前が邪魔するから僕たちは付き合えないんだろ。迷惑だ。」

「迷惑はお前だろ。本当に邪魔。来なくて良いって言ったのに。本当に鬱陶しい……こら恋さっさと決めな。」


 散々迷ってから、恋はチョコレートのアイスクリームを選んだ。

 宗介と美風も、バニラのアイスクリームを買って、3人は食べながら歩いた。




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