王子は完璧少女に甘すぎる
「そ!一年のときのやり返し!」

あたしが引きつった顔で言うと、愛衣は笑顔であたしを見た。

「あーあの時のね」

凛空は察したように言った。

「・・・・・・俺関係ない」

鷲が言うと愛衣は「うーん・・・・・・」と言った。

「あ、でも紫音が鷲に言われるだけで結構恥ずかしい・・・・・・!」

言い訳を見つけて目をキラキラ輝かせる愛衣。

「・・・・・・」

鷲は黙った。

え、ちょ・・・・・・否定は!?

「あ!鷲の心の中!」

「は・・・・・・?」

凛空が言うと、鷲は顔を顰めた。

「『紫音の恥ずかしがる顔みたい・・・・・・』とか!」

その言葉を聞いて鷲はみるみる顔を赤くした。

・・・・・・珍しい。

「とにかく紫音は鷲の好きなとこ!一年の時のやり返しできないじゃん!」

愛衣がしびれを切らしてそう言った。

「・・・・・・自分が苦手なこと関係になったら甘えん坊になりやすいこと」

あたしが言うと、鷲はさっき以上に顔を赤くして、とうとうしゃがみ込んだ。

「おー!でも鷲がすごい恥ずかしがってるのはなんか違う・・・・・・」

愛衣ぃ・・・・・・。
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