王子は完璧少女に甘すぎる
笑いながら紫音は誤魔化した。

何かあったのかな・・・・・・?

*  *  *

ガタッ!

休み時間に慌ただしい音を立てて蔵四季ちゃんが私達の教室の扉を右手で押さえ、肩で息をしながら私を見てきた。

「・・・・・・おい」

私が蔵四季ちゃんに駆け寄ろうとするとそれより先に羅翔が蔵四季ちゃんの前に立った。

「今度は何だ」

そう言って羅翔は蔵四季ちゃんを睨んだ。

「・・・・・・莉緒ちゃん・・・・・・」

蔵四季ちゃんが私の名前を読んだ途端、羅翔が顔を歪ませた。

「ごめんなさいっ・・・・・・」

そう言って蔵四季ちゃんは綺麗にお辞儀をして謝ってきた。

「え・・・・・・ぇ・・・・・・?」

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