王子は完璧少女に甘すぎる
「鷲、あっち見て!」

そう言いながら紫音が鷲の手を掴んで私達が使ったエスカレーターから離れた。

っ・・・・・・寒っ・・・・・・

そう思っていると右手を誰かが掴んだ。

右を見ると羅翔が私の手を掴んで自分のコートのポケットに手を繋いだまま入れた。

「っ・・・・・・!」

私は一瞬羅翔と目があったけれど恥ずかしさですぐに目を逸らした。

「もー・・・・・・はぁ」

愛衣の呆れたような声が降ってきた。

「まあまあ」

凛空がそう言いながら愛衣をなだめた。

私と羅翔もエスカレーターから離れて広場の端に行った。

「綺麗だね・・・・・・」

私がそう言うと、羅翔は私の方を見た。

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