幼なじみは狐の子。3〜その後の逆ハーレム〜




 
 祭りの喧騒は、いよいよ。
 花火の上がる音と、人々のざわめき。

 恋は一瞬目を閉じて、

 みんなが居るこの世界が終わりませんように。

 と願ったのだった。


「恋!勝ったぞ、スーパーボール掬い!」

 
 宗介の声で恋は我に返った。

 
「ぼーっとしてんな。しゃんとする。まったく僕の恋人っていう自覚ある?」

  
 その時ひときわ大きな花火があがった。
  












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