君の隣で


葉月の声が少しだけ低くなる。


「昨日のニュース。隣町らしいけど……こわいよね」


紗凪は手を止めた。


能力者。


この国では、特殊な力を持つ人々が一般人と共に暮らしている。


けれど、力を制御できずに暴走する者も少なくない。


「……そうなんだ。知らなかった」


「この学校は多いもんね。能力者。ちょっと怖いよね」


「うん。まあそうだね」


「あ、そいえば知ってる?あの人、総長って噂だよね」


「総長……?」


「月城蓮。 ほら、前に見たでしょ? 黒髪で、無口な人」


 その名前を聞いた瞬間、


 胸の奥で、何かが静かに鳴った。


 ――月城、蓮。


 どこかで、聞いたことがあるような気がした。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop