訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
一般的にデートといえば、顔を合わせるまでの待ってる時間もドキドキを高めてくれるものだし、それはそれで女心は満たされるはず。
だから待ち合わせ時間ギリギリに到着するのは問題ないと思う。
初デートなのに遅刻して印象が悪くならなければオッケーという認識だ。
チラリと腕時計を確認すると、時計の針は11時55分を指し示していた。
待ち合わせの約束時間まであと5分だ。
「来栖さん、お待たせ」
その時、頭上から耳に心地良い低音ボイスが降って来た。
声に釣られて見上げると、まばゆい眼鏡イケメンが少し息を切らして立っていた。
……うっわ~、やっぱ何回見てもイケメンはイケメンだなぁ。
そのルックスの良さに、美しい芸術品を見た時のように思わず感心してしまう。
葉山さんは今日もキレイめカジュアルな服装で、相変わらず都会的で洗練された雰囲気を漂わせていた。
『珈琲ろまん』以外で姿を見るのは、飛行機で少し目撃したのを除くと初めてだ。
なんとなく新鮮でマジマジと観察していたところ、私はふとあることに気がついた。
……葉山さん、周りにいる人からめちゃくちゃ見られてる!
そう、周囲からの視線だ。
女性達は円香さんのようにうっとりと目をハートにして、男性達は概ね羨ましそうな目をしていた。
だから待ち合わせ時間ギリギリに到着するのは問題ないと思う。
初デートなのに遅刻して印象が悪くならなければオッケーという認識だ。
チラリと腕時計を確認すると、時計の針は11時55分を指し示していた。
待ち合わせの約束時間まであと5分だ。
「来栖さん、お待たせ」
その時、頭上から耳に心地良い低音ボイスが降って来た。
声に釣られて見上げると、まばゆい眼鏡イケメンが少し息を切らして立っていた。
……うっわ~、やっぱ何回見てもイケメンはイケメンだなぁ。
そのルックスの良さに、美しい芸術品を見た時のように思わず感心してしまう。
葉山さんは今日もキレイめカジュアルな服装で、相変わらず都会的で洗練された雰囲気を漂わせていた。
『珈琲ろまん』以外で姿を見るのは、飛行機で少し目撃したのを除くと初めてだ。
なんとなく新鮮でマジマジと観察していたところ、私はふとあることに気がついた。
……葉山さん、周りにいる人からめちゃくちゃ見られてる!
そう、周囲からの視線だ。
女性達は円香さんのようにうっとりと目をハートにして、男性達は概ね羨ましそうな目をしていた。