訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
「確かにゆっくり話せる点はいいんです。でも女心としてはデートではオシャレなお店に行きたいって期待しちゃうもんなんですよ。特に相手が葉山さんだと尚更です」
「ん? なんで俺だと尚更なの?」
「そりゃ葉山さんの外見のせいですよ。だって葉山さんって髪型も服装も雰囲気もオシャレでセンスある感じじゃないですか。だからオシャレなお店いっぱい知ってそうって勝手に女性は解釈しちゃうわけですよ」
「いや、勝手にそう思われてもこっちは困るんだけど……」
「しょうがないですよ。そう見える外見なんですから。で、ですね、そんな心理状態だからファミレスだとガッカリしてしまうんです。あと私にはお金かけたくないのかとか、手抜きされてるのかとかってショック受けちゃうわけなんですよ。この繊細な女心、理解できました?」
「女心って複雑怪奇なんだね……」
そうボソリとつぶやいた葉山さんは、なんだか非常に疲れた顔をしている。
この短時間で指摘2連発が予想以上に堪えた様子だ。
……う~ん、このままじゃデートが先に進まないし、今回は私が決めるかぁ。お腹もすいてきたしね。
「葉山さん、今日はランチのお店、私が決めちゃってもいいですか?」
「そうしてくれると助かる」
「ここから電車で20分少々移動しても大丈夫です?」
「全然問題ないよ」
「じゃあさっそく行きましょう」
「ん? なんで俺だと尚更なの?」
「そりゃ葉山さんの外見のせいですよ。だって葉山さんって髪型も服装も雰囲気もオシャレでセンスある感じじゃないですか。だからオシャレなお店いっぱい知ってそうって勝手に女性は解釈しちゃうわけですよ」
「いや、勝手にそう思われてもこっちは困るんだけど……」
「しょうがないですよ。そう見える外見なんですから。で、ですね、そんな心理状態だからファミレスだとガッカリしてしまうんです。あと私にはお金かけたくないのかとか、手抜きされてるのかとかってショック受けちゃうわけなんですよ。この繊細な女心、理解できました?」
「女心って複雑怪奇なんだね……」
そうボソリとつぶやいた葉山さんは、なんだか非常に疲れた顔をしている。
この短時間で指摘2連発が予想以上に堪えた様子だ。
……う~ん、このままじゃデートが先に進まないし、今回は私が決めるかぁ。お腹もすいてきたしね。
「葉山さん、今日はランチのお店、私が決めちゃってもいいですか?」
「そうしてくれると助かる」
「ここから電車で20分少々移動しても大丈夫です?」
「全然問題ないよ」
「じゃあさっそく行きましょう」