訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
12. 居酒屋での語らい
「次、ハイボールにしよっかなぁ」
「来栖さん大丈夫? 酔ってるんじゃない?」
「酔ってないですよ。まだ3杯しか飲んでませんし! 私そこそこお酒強いですから。まぁ、普段はあんまり飲めないです~って弱いフリしてますけどね!」
私はケラケラっと笑うと、ハイボールを注文して、受け取ったグラスを「乾杯!」と葉山さんのグラスに上機嫌でぶつけた。
さっきから物凄い開放感を感じていて、身も心も軽くなった心地がする。
だからだろう。
私はこの前から謎に思っていたことを、気づけば葉山さんに向かって率直に問いかけていた。
「それにしても葉山さんって、なんでこんなに女心に疎いんですか? そのルックスなんだから学生の頃からずーっとモテモテで女性に囲まれる人生を歩んできたはずなのに」
すると葉山さんは眉根を寄せ、苦々しいような、困ったような、どちらともいえない表情をして頭を掻く。
「あ~うん、なんていうか、その来栖さんの予想は半分正解で、半分不正解かな」
「半分不正解?」
「来栖さん大丈夫? 酔ってるんじゃない?」
「酔ってないですよ。まだ3杯しか飲んでませんし! 私そこそこお酒強いですから。まぁ、普段はあんまり飲めないです~って弱いフリしてますけどね!」
私はケラケラっと笑うと、ハイボールを注文して、受け取ったグラスを「乾杯!」と葉山さんのグラスに上機嫌でぶつけた。
さっきから物凄い開放感を感じていて、身も心も軽くなった心地がする。
だからだろう。
私はこの前から謎に思っていたことを、気づけば葉山さんに向かって率直に問いかけていた。
「それにしても葉山さんって、なんでこんなに女心に疎いんですか? そのルックスなんだから学生の頃からずーっとモテモテで女性に囲まれる人生を歩んできたはずなのに」
すると葉山さんは眉根を寄せ、苦々しいような、困ったような、どちらともいえない表情をして頭を掻く。
「あ~うん、なんていうか、その来栖さんの予想は半分正解で、半分不正解かな」
「半分不正解?」