例えこの空が晴れなくても
一回目
休日の朝。
特にやることもなく、駅の方をふらふら歩き回っていた。
大きな交差点で、
ワイヤレスイヤホンで音楽を聴きながら信号が変わるのを待つ。
今日は休日ということもあって人が多い。
信号が変わって歩き出した。
と、そのとき、
「あ、すみません」
前方から歩いてきた男性と肩がぶつかってしまった。
「あっ、どっちだっけ…」
男性もイヤホンをしていて、地面にはイヤホンが二つ落ちていた。
「こっちかな」
私は手前のイヤホンを拾った。
「じゃあ俺はこっちか」
イヤホンを拾い、
お互いに謝って、歩き出す。
イヤホンを耳につけると、さっきまで私が聴いていた音楽だった。
よかった…
このイヤホンは私のものだった。
私は行きたいところもなく、家に帰った。
特にやることもなく、駅の方をふらふら歩き回っていた。
大きな交差点で、
ワイヤレスイヤホンで音楽を聴きながら信号が変わるのを待つ。
今日は休日ということもあって人が多い。
信号が変わって歩き出した。
と、そのとき、
「あ、すみません」
前方から歩いてきた男性と肩がぶつかってしまった。
「あっ、どっちだっけ…」
男性もイヤホンをしていて、地面にはイヤホンが二つ落ちていた。
「こっちかな」
私は手前のイヤホンを拾った。
「じゃあ俺はこっちか」
イヤホンを拾い、
お互いに謝って、歩き出す。
イヤホンを耳につけると、さっきまで私が聴いていた音楽だった。
よかった…
このイヤホンは私のものだった。
私は行きたいところもなく、家に帰った。