哀しみのオレンジ Black Jam

EPISODE5 好きな人

「純さん!ずっと学校に来てなかったけど何かあったの?」
「ちょっと、家の事情でね…」
「そうなんだ…けど何も聞いてなかったから心配したんだよ?」
「心配…」
 当時中学1年生の秋元純には声を掛けてくる同じクラスの同級生がいた。その生徒の名前は高橋翔星。元々同じ小学校だったが同じクラスになったことがないためほとんど話したことがなく、お互いの性格を理解していなかった。バスケットボール部に所属する翔星だが、放課後に空いた時間などはよく純の相談に乗ってくれたようだ。翔星は自分の悩みは母親の知沙に相談するが、人と結んだ秘密は母親にも明かさない。知沙、それはまさに高橋知沙のこと。後に最も歪んで破綻した母親と言われた女性の名前だ。

 2023年6月頃、その日の金曜日は授業参観だった。純の両親は言うまでもなく来なかったが、翔星の母親が来ている。
「翔星!」
「ママ!」
 高橋知沙(当時37)は親バカ且つ息子を恋愛対象に見てしまうくらい翔星のことが好きだった。
「紹介するね!秋元純ちゃん」
「ぴゅあ…ちゃんか?可愛いじゃん…!」
 普通に見て綺麗な母親だがどこかドス黒く歪んだ雰囲気が漂っていた。表面上は明るく振る舞っているが知沙にとって純は恋敵。去り際には
「翔星は私だけのものよ…」
 とまるで呪いの言葉のように言われたという。どう考えても普通の母親じゃない。このときはまだ軽く考えていたが、後日学校で会った翔星を見て知沙の異常性を知る確信的なことが起こる。

「おはよう…」
「おはようってどうしたの!?」
 彼の首に5円玉サイズの痣、ちょくちょく股間あたりを掻きたがっている仕草を見る。痣ならキスマークであることを察するが股間を掻きたがっているのはどうしたのかと疑問が浮かぶ。
「実はママにやられたんだ…」
「ママに…!?」
 キスマークを刻んだのは母親だった。話を聞くと部活から帰って着替えていると突然後ろから抱きつき、首元に吸いついてきたという。問題の股間の痒みは
「ママ急に風呂入ってきたと思ったら俺のあそこしゃぶってくるんだよ…寝る前も急にしゃぶってくるし…」
「嘘でしょ…!?」
 彼は元々母親大好きなママっ子だ。強く拒否することはできなかったという。帰れば毎日美味しい手料理で出迎えてくれるママが大好きだった。なのでより拒否ができなかった。中1じゃまだ心と身体も発育途中。今まで2回母親の口に精子を出してしまったが気持ち良いより痛くて堪らなかった。
「えぇ〜…ママがそんなことを?」
 純は両親にアダルトビデオの出演を強要されているがまさか翔星は母親から被害を受けているとは…初めて会ったときの異様なオーラは本物だったのか?
「最近のママ怖いんだよ…」
「確かにおかしいだけじゃ言い表せないわね…」
「何か家に帰るのも憂鬱だよ…」
 おそらくあの母親には嫌と言っても聞かないだろう。それに翔星があの調子じゃ言う勇気もない。彼の問題はどう解決すべきなのか考えていた。だが、そんな悠長に考えている暇もなく、最悪の事態が起きてしまう…

 数ヶ月後。
「じゃあ出席取るぞ!秋元純さん!青山太賀君!」
 名簿順に出席確認されていく。純は名簿順で並べると一番だ。やがて点呼は回っていき
「高橋翔星君!」
「…」
「あれ?高橋…」
「そういえば翔星来てません」
「確かに今日見てないよな?」
「高橋君は休みか…」
 翔星が休みとは珍しい。このときはそのくらいにしか思っていなかったが、今日だけでなく次の日、また次の日も学校に来ることはなかった。来ない理由は2学期の終業式でわかることになる。
「皆さん、落ち着いて聞いてください。学校に警察の方から報告がありました」
 ザワザワ…
「警察?」
「何で学校に警察が?」
 ザワザワ…
 生徒からしたら警察が捜査しに来る理由がわからない。学校で窃盗事件や誘拐でも起きたのだろうか?だがこれから知らされる事実に皆驚愕することになる…
「1年2組の高橋翔星君と、お父さんですが…お母さんの知沙さんに殺害されていました…」
「どういうこと!?」
「何がどうなってんだよ!?」
「翔星とお母さん仲良いんじゃなかったのかよ!?」
「皆落ち着いて!」
 ザワザワ…!
 詳しい事情は校長と担任の教員にしか伝えられていないが、警察によると翔星の顔は原型を留めないほどパンパンに腫れ上がっており、首には手で絞められた痕があった。首からは知沙の指紋が検出され、さらに上半身に付着していた唾液のDNAが知沙のものと一致。勿論純は翔星がどのような形で変わり果てていたのか知らない。それに肝心の真犯人の行方は、不明…

 イオンモールでの集団感染の翌日。幸人はまだ血液が不足してフラフラの中、柳澤規夫の確保へ向かうべく行動していた。ブラックジャムを広めたとされる柳澤規夫(44)だが、EPISODE3であった通り電気工事を事業にする株式会社エイナインという会社で役員をしている。母親は末期の癌で何度も手術をしているが癌の勢いは留まることを知らず全身に転移。手術の費用がかさみ、遂に次の治療費が払えなくなるほど追い詰められている。そこで幸人が取った行動とは…
 ピーポーピーポー!
「痛ぁ…!?」
「大丈夫ですか!?すぐ病院に連れていきますから!」
 彼は血液が不足していることを利用し、自分の車を電柱に突っ込ませて頭部から出血するという自損事故を起こしたのだ。病院には申し訳ないが救急搬送を利用させてもらった。もうすぐ車検の車を持っていて良かったよ…狙い通り彼は救急搬送され
「ちょっと大丈夫!?」
 妻が血相を変えて病室へ入ると
「奥さん…ここは病院です…それに命に別状はありません」
「すいません…」
「いや本当すいません…しくじっちゃって…」
「でもあなたが車使うなんて珍しいわね?」
「ちょっとクリスマスの買い出ししてて…」
「えっ!?それなら私にも言ってよ!?」
「ごめんなさい…」
 確かに車の中からクリスマスツリーのデコレーションやケーキの材料が載っていた。彼はケーキ作りが得意で今年は振る舞うと躍起になっていたからな。幸いにも搬送された病院は柳澤規夫の母、柳澤智加(71)が入院している病院、葉琉州城田病院。病院にはほぼ毎日規夫が見舞いに来るはずだ。幸人の入院期間は2日間。この期間に規夫と接触できればいいが…
「何か欲しいものある?」
「いえ、2日だけなんで大丈夫そうです。わざわざありがとうございます」
「わかったわ。それと妻には敬語やめてよ?何か落ち着かないし…今日はこの辺にしとくわ」
「いえ、来てくれてありがとうございます」
「もぉ~…」
 妻は敬語を言い続ける彼にため息を吐きながら病室を出ていった。どうしても生まれ付きなのか敬語で話す癖は今更変えられない。さてと、食事が終わったら潜入捜査だ。彼にはある秘策があった。

「お疲れ様です!」
「お疲れ様です…」
 さっきまで頭に包帯をして寝転んでいたのだが、彼はものの数分で看護師に変装していた。行動を最小限に抑えながら病室に貼られた患者名を一つ一つ確認する。それにしても何故こうも簡単に変装できたのか?その理由とは
「水瀬さんお食事ですわ〜」
「ありがとうございます」
 一人の男性看護師だがオネェ口調。もしかしたら男性が恋愛対象なのかもしれないと踏んだ。彼の口内には強力な睡眠薬のカプセルを仕込んでおり、何かあったときのために飲ませて眠らせることを想定していた。この人なら背丈もギリギリ合う。
「よかったら僕のお話聞いていただけますか?」
「勿論です〜水瀬さんのカッコ良いお話とかですか?」
「まあちょっと…」
 男はすぐ彼の話を聞こうと陽気になる。彼に好意を寄せているようだ。会話を続けるうちに
「実は僕、最近男性にも興味を持ってしまって困ってるんです…」
「本当ですか!?もし悩まれているなら私が全部受け止めてあげますわよ〜?」
「フン…(ビンゴ…)」
 彼は微笑むと男の唇が開くのを狙い…
「申し訳ありませんが眠ってください…」
 ゴクン…
「ん…?何か…」
 フラッ…バタン…
 彼は点滴を引っこ抜くと自分の病院服を男に着せ、そして看護師の制服を拝借。少しキツいがこれで変装完了だ。男をベットに乗せて爆睡しているように見せかけるため、掛け布団を顔にまで覆う。
「睡眠薬の効果は2時間…」
 彼は所持品から自分の腕時計のみを取って左腕に着ける。時計がなければ男が目覚める時間までの余裕がわからないからな。15分後、5階の病室を確認したとき
「5階か…」
 ピッピッピッピッ…
 柳澤智加様…抗癌剤治療の影響なのかニット帽を被って頭部を隠し、倦怠感によって寝転んでいる。隣には
「おふくろ…」
「ごめんね…本当に弱くて…」
「何言ってるんだよ!?今度海外旅行に一緒に行くって言ったじゃないか…」
「(あの方が柳澤規夫さんと智加さんか…見るに相当転移が進んでいる…)」
 すると後ろから担当医と思われる医師が現れ
「柳澤智加さんな…実は次の手術が最後になりそうなんだ」
「最後ですか…?」
「次でダメだったらもう手の施しようがない…」
 担当医のネームを見ると木嶋昌幸と書かれている。そういえば癌治療の名医としてネットで見たことがあった。話は数分続いて時計を確認したら睡眠薬の効果が切れるまで計算上10分になった頃
「君も柳澤さんの無事を祈っていてくれ…私が何とかしてみせる…だけど最近息子さんが…あれ?」
 彼の方を向くと霧のようにいなくなっていた。彼は颯爽と自分の病室へ戻るととんでもないスピードで眠っている看護師と自分の服をすり替え、看護師の方はテーブルでうたた寝したような体勢に移す。
「んん〜…あれ?私って…?水瀬さん!」
「何か寝てましたよ?お疲れでしょうか?」
「最近寝れてなかったんですけどまさか寝ちゃってたなんて…本当ごめんなさい…」
「いいんですよ」
 取り敢えず目的達成だ。規夫の母親はもう最後の手術に差し掛かっており、もう生きるか死ぬかの瀬戸際。もしブラックジャムを広めたのが規夫なら誰の差し金だ?情報屋の刈谷から与えられた情報と照らし合わせて考えれば、憶測の域だが治療費を免除すると持ち掛け、言いなりの駒にしたのだろう。規夫からしたら母親をどうしても助けたい。それに規夫の身なりを見るに相当余裕がないのかどれも汚れていた。生活にも困窮して成す術がなかったのだろう。
「(もう変装の必要はない。退院の日で問題ないな)」
 自損事故こそ故意に起こしたが病院にいるうちは失われた血液を取り戻す良い機会だ。ポタポタとゆっくり落ちていく点滴が回復の一途だと感じる。RedEYEで保護した感染者は輸血用の血液を提供して何とか延命できているようだが、もう収容所はパンパンみたいだ。テレビのニュースを見てみると
「先日から都内で謎の感染症が大流行しており、今日の感染者は200人以上に上っています。警察は感染症の正体と感染者様への対応が急がれます」
 輸血用の血液だって無限にあるわけではない。底を尽きれば感染者の皆に命はない。それでも外でこれだけの感染が起きているなら市民は共食いを始めているはずだ。まだ明美や玲乃、Rose Orangeの協力もあってカバーできているが長くはないだろう。だが
 ピコンッ…
「クソ…!4人も…」
 RedEYEからのメールには感染者4人が亡くなった。血液が硬直しているのか身体がほぼ石みたいに固まっているという。どうすればいいんだ…感染者は死を待つしかないのか?
「水瀬さ〜ん?」
 シャー
「はい?」
「先生から明日退院していいとのことですが退院されますか?」
 予定では明後日だったが1日早まって退院できるか。
「(ビンゴ…)はい…ですがすいません、家族には予定通り明後日のままにしてほしいんです。明日退院することを内緒にしてください」
「はい…?それは構いませんが、何かあるのですか?」
「野暮用です」
「わかりました。でももうちょっとゆっくりしてもいいんですよ?」
 ゆっくりするのは病気に罹ったときでいいだろう。
「あなたこそ、心のストレスからリラックスしてゆっくりしてみてください」

 翌日。
「お世話になりました」
「いえいえお大事に。本当に奥様にはお伝えしないでいいんですよね?」
「はい。内緒にしておいてください」
 さてと、あとは柳澤規夫が病院から出るのを待って安全を確保しながら身柄を抑える。彼は一切の変装を行わず2時間…
「出てきたか…」
 周りに怪しい影は感じられない。今しかない…
 ガシッ…!
「しっ!騒いだらへし折ります」
「ンン…!?」
「場所を移しましょう…」
 彼は人目がつかない路地裏まで移動させる。付けられないよう慎重に…
「な…何なんだあんた!?」
「僕は水瀬幸人。ブラックジャムを広めた張本人としてあなたをマークしていました…柳澤規夫さん」
「何だと…(何でこんなイケメンに俺が狙われてんだよ…)」
 とても警察官や探偵には見えない容姿。それに服装がハイブランドだ。
「あなたがブラックジャムを広めた。この事実に間違いはないですか?」
「知らないなそんなこと…それに何の話をしてんだ!?」
 やはり認めないか。こうなったら
「おい何すんだ!?やめろ!」
 彼は少し強引にポケットに手を入れて例のモノを取り出す。まるで銃のような形をしたウイルス兵器。これを撃ち込んで感染させたのか?
「これを見てもシラを切りますか?」
「やめろ…!それは危ないやつだ!」
「その危ないものを、あなたは誰かに撃ったんですよね…?」
「う…」
 凶器を出されてしまってようやく観念したのか
「そうだ…けど、母さんを助けるにはこうするしかなかったんだ!」
「あなたに甘い汁を吸わせたのは誰です?」
「フードを被っててわからなかった。けど大物だってことは雰囲気で感じたんだ。現に資金援助するってチラつかされて一億はありそうな大金も見せてきた。このご時世で一億なんて大金、持ち歩くことないだろ?」
 アタッシュケースに一億の現金を入れて持ち歩くのは企業の社長など大物だと考えられる。2年前は超上場企業の社長で政財界の人間が牛耳る珠水鳳凰を相手にしたが、まさか今回も政財界の類か?
「感染した人がこんなことになるとは思わなかったんだ…!それでも、どうしても母さんを助けたかった!」
「お気持ちは察します…ですがあなたは確実に逮捕されるでしょう」
「刑務所にでも行くから助けてくれ!今にも見られてる気がするんだ!」
「わかりました…取り敢えず一緒に来てもらいますか」
 噂をすれば見ている存在が傍にいるか…彼が振り向く前にボウガンの矢が容赦なく放たれる!
 ビューン!
「フッ…!」
 ガシッ…ビューン…!
 ノールックで矢を左手で掴むとボウガンの主にそのまま投げる。その矢は
 グサッ…!バタンッ…
「マジかよ…ボウガンの矢を…」
「言い忘れてたんですけど、僕は元公安なんです」
「公安…!?」
 敵はボウガンを放った雑魚だけではなかった。2人の前に現れたのは腕の太さが幸人のふくらはぎよりも大きいだろう190cm以上の大男。見たことある男だ…ヤクザに雇われたヒットマンだが、あまりにもカタギに手を掛けすぎたことで絶縁され、今じゃ無差別に殺しまくっている野郎だ。裏の界隈じゃ"猛獣ヒットマン"なんて呼ばれている。
「おいコイツ…コイツはヤベェぞ…!?」
「ええ存じ上げてますよ…大森温…」
「コイツ糸も簡単に人の首真逆に曲げるしパンチで身体刺すんだぞ…!?」
「オウ…オウオウ…」
 大森温。奴はまともに教育を受けていないため言語がハッキリしておらず、動物のような擬音でしか話さない。そんな奴でも複数のヤクザが雇ったりしたのだが、任侠を重んじる極道にとって無差別に殺しまくる奴を置いておける組織はいなくなっていた。それで今回雇い主がわからない状態だ。
「ご安心ください…僕は既に究極を遥かに超えています。地球上、いや宇宙に存在する者全て…僕には勝てません」
「はぁ〜…?」
「いいですから下がってください…久々に大物と戦えるなんて心が躍りますねぇ…」

 猛獣ヒットマン 大森温
 ビューン…!
 体格とは似合わないスピードだ。素人や並の戦闘者なら瞬殺されてしまいそうな域。だがそんなものは彼に通用しない。
 シュッ…!
「ヴウ…」
 手の平を顔の前にかざせば一瞬で視界が数秒はわからなくなる。ヒットマンなら前だけでなく足元も要注意だ。彼は執行人として独自で編み出した我流の暗殺術の体勢に構えると
 スーン…スーン…
 肉眼では見えない速度のパンチ…いやパンチとは言えない暗殺術だ。拳は強く握らず、いつでも拳を解けるような力にする理由は…
「フウ…!」
 グサッ…!
 彼は流れるスピードで奴の左目を抉る。
「ウゥ…ウゥ…!」
 だが奴も一流なのか痛がる様子を見せずに襲い掛かかる。しかし感覚の全てを奪われても戦えるだろうか?
 バンッ…!
「ゴオオォ…!」
 両耳に強烈な平手打ちで聴覚まで破壊。口を開けて絶叫すると
 ブチィ…!
 とんでもないパワーで奴の舌を引っこ抜く…!その姿に思わず
「あの幸人って人…何者なんだ…?」
 人間業とは思えない彼を見て規夫はガクブル。こんな男の傍にいて大丈夫なのか?舌を失った奴はもう立てるはずもなくそのまま
 ドゴンッ…!
 100kg以上ある奴を蹴り上げで打ち上げ、一回転して頭から落ちる直後
「ハァァ!」
 ドカーンッ!
 強烈な延髄蹴りがダイレクトにめり込んだ!
「期待外れでしたね…いつになったら僕を楽しませてくれるのか…?」
「嘘だろ…あの男を糸も簡単に…」
「あなたのことは約束通り守りますが、もう少しお話を聞く必要がありそうです。付いてきてください…」
「わかった…」
 彼、水瀬幸人は究極を超えていた。だが差し向けられた殺し屋たちはまだ序の口だろう。これだけの災害を引き起こしているのなら敵は強大なはずだ。例えどんな強大な力が待っていようが、究極を超えた幸人に止まる術はない。
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