【十六夜月のラブレター another side】イケメンエリート営業部員入谷柊哉くんは拗らせすぎてる
昼食を摂るため会社の近くのファストフード店に入る。
注文したハンバーガーを齧りながら俺の胸は中学生に戻ったかのように昂っていた。
彼女と連絡先交換できた!
これでこれからはいつでも連絡できる。
でもまさか、俺のことを憶えていなかったとは……。
どんな再会になるかあんなにドキドキしたのに。
でもあの表情やリアクションはとても嘘をついているようには見えない。
たしかに話したことがあるのは一度だけ。それも俺が東京から大阪へ引っ越す前日。
やはり手紙の返事が来なかったことがすべてで、俺のことなんて忘れてしまったのだろう。
でも明日の夜、ゆっくり会って話していくうちに必ず思い出してくれるはず。
そしたら、あの時言えなかったあの言葉を伝えよう。
あの時あの言葉を言っていたら俺のことを忘れることもなかったはずだ。
言えなくて、言っておけばよかったとずっと後悔しているあの言葉を。
昼休憩が終わり午後の業務が始まった。
営業部のフロアで2年後輩の佐藤と話をしているとふと誰かの視線を感じた。
その方向を見ると、俺を見ていたのは彼女だった。
もしかして俺のこと意識しだした!?
目が合って気まずそうな顔をした彼女に微笑む。
嬉しいという気持ちが伝わるように。
しかし彼女は慌てて顔を背けてデスクの上のパソコンに向かってしまった。
それ以降、彼女と視線が合うことはなかった。
注文したハンバーガーを齧りながら俺の胸は中学生に戻ったかのように昂っていた。
彼女と連絡先交換できた!
これでこれからはいつでも連絡できる。
でもまさか、俺のことを憶えていなかったとは……。
どんな再会になるかあんなにドキドキしたのに。
でもあの表情やリアクションはとても嘘をついているようには見えない。
たしかに話したことがあるのは一度だけ。それも俺が東京から大阪へ引っ越す前日。
やはり手紙の返事が来なかったことがすべてで、俺のことなんて忘れてしまったのだろう。
でも明日の夜、ゆっくり会って話していくうちに必ず思い出してくれるはず。
そしたら、あの時言えなかったあの言葉を伝えよう。
あの時あの言葉を言っていたら俺のことを忘れることもなかったはずだ。
言えなくて、言っておけばよかったとずっと後悔しているあの言葉を。
昼休憩が終わり午後の業務が始まった。
営業部のフロアで2年後輩の佐藤と話をしているとふと誰かの視線を感じた。
その方向を見ると、俺を見ていたのは彼女だった。
もしかして俺のこと意識しだした!?
目が合って気まずそうな顔をした彼女に微笑む。
嬉しいという気持ちが伝わるように。
しかし彼女は慌てて顔を背けてデスクの上のパソコンに向かってしまった。
それ以降、彼女と視線が合うことはなかった。