皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
 セレスティーヌと彼の結婚は、必要あってのことだった。

 二人が十三歳の時、流行り病を懸命にどうにかしようと自ら奔走した前国王夫妻が亡くなり、アルフレッドが王にならなければならなかった。

 その後ろ盾に、セレスティーヌの父であるヴィジスタイン公爵がなった。

『一番の友人だ。頼めるのは君しかいない』
『分かっていますわ』

 一時的に、結婚することにした。

 その取り決めはアルフレッドとセレスティーヌ、そして彼女の父を含め、アルフレッドが信じられる少ない側近たちがいる中でされた。

 そして十三歳の国王と王妃が誕生する。

 国民たちは祝福した。

 者心ついた頃からの幼馴染であり、勉強も楽しそうに張り合っていた。

 王子様だった頃のアルフレッドの口癖は、『一番の友人』。

 前国王夫妻も嬉しそうに見守っていて、いずれ結婚するのではないかと国民たちは噂していた。

 でも、本当に違うのだ。
 セレスティーヌと彼は、いい友人だった。


 けれどそれから五年、セレスティーヌの心が成長と共に変わっていくなんて、彼は予想もしていなかっただろう。

 そしてセレスティーヌは、ある日言われた彼の言葉に、あくまで友人として期間限定の妻の役目を全うすることを決めたのだ。

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