不埒な先生のいびつな溺愛【番外編集】
「あはは、冗談だよ。久遠くんてばすごい顔」
「やめろよ……」
もう何を言っても無駄なんだ。
俺はまた不安になる約束を増やしただけなんだから。
約束なんてするもんじゃない。
いいことなんてひとつもないのに。
俺はいつまでも学ばないんだなと愕然とする。
「でもなぁ、私が欲しいものは、お金じゃ買えないからなぁ」
「……なにが欲しいんだよ」
「ふふふ。ヒミツ。教えてあげない。誕生日だもん」
美和子の欲しいものが、俺と同じだったらいい。
そんなことは夢のまた夢だけど。
俺と同じくらい愛して、欲しがって、ひとつになれたら。
口では同じだと言うが、違う。
俺を恋人だと思ってるのはお前だけだ。
俺は違う。
俺にとってお前は、もっと違う。
絶対にわからない。
わかってたまるか。
◆誕生日 完


