不埒な先生のいびつな溺愛【番外編集】
美和子から笑顔が消えた。
俺が何を言ってもどこか茶化しながら話していたくせに、一番伝えたいことを口にしたら何も言わなくなった。
怖くなって「聞いてんのか」と口走る。
「……えっと、一生捨てないって約束したと思ったんだけど。それとはまた別なの?」
白々しい。
守る気なんてねぇくせに。
「だって現実的じゃねぇだろ。いや、約束はしてる。絶対守れ。でも……わかるだろ、現実的じゃないんだよ、俺には。約束を破られるんじゃないかって苦しいんだ」
「破らないよ」
「だから、次の誕生日まで区切る。それなら少しは信じられる。欲しいものを買ったら、それは了承したことにしろ」
美和子は少し宙を見て考えて、なにか思い付いたように笑う。
「わかった。じゃあさ、別れたいなってちょっとでも思ってる年は、誕生日プレゼント受け取らないようにするね」
──こいつは悪魔か?
軽い気持ちで言ってるんだろう。
でも、少しでもそう言われると、それが現実になった想像しかできなくなる。