明治、契約の夜に咲く恋─御曹司の溺れるほどの愛
「では、行ってくる。」

「行ってらっしゃいませ。」

私と奥さんが頭を下げると、旦那様は手を上げた。

「一週間ですって。長いわね。」

「そうですね。」

私と奥様は、お互いの顔を見合わせて笑った。

その時だ。お姉様が私の元にやってきた。

「珠緒。ちょっと私の部屋に来てちょうだい。話があるの。」

「はい。」

何だろうと思いながら、お姉様について行った。

お姉様の部屋は、2階の奥にあった。

「まあ、座って楽にしてちょうだい。」

「ありがとうございます。」

テーブルには、紅茶が用意されていた。

「頂きます。」

こうしてお姉様と紅茶を飲みながらお話するのは、初めてかもしれない。

「今回の流産。残念だったわね。」

「すみません。大切なお子を守ってあげられませんで。」

あの日以来、私は自分の役目に、負い目を感じている。

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