運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「じゃあ、受け取ってくれるんだな」
アレクは歩み寄ってくると、足もとにひざまずく。セレナは驚いた。いつも堂々とした身分の高い彼が、こうもやすやすと頭をさげるなんて。
「俺は今まで守れなかったものがたくさんある。だが、もう同じ過ちは繰り返さない。おまえだけは……セレナだけは絶対に守ると決めた。どうか、俺と結婚してほしい」
差し伸べられた手は、とても美しいのにたくましかった。
この人はいつだって、一人で強く生きていけるだろう。ルミナリアの勇者エリアスのように。だけど、一人で国を背負ったエリアスの記憶が、結婚を望ませているのかもしれない。きっとエリアスも支えてくれる人が欲しかったから。
セレナはおそるおそる彼の手を取る。
「私も、殿下を守りたいです。イザベラの呪いから」
「俺の花嫁は頼もしいな」
ふっと笑んだアレクは立ち上がるとともにセレナの腕を引き、腰に腕を回す。
引き寄せられたら、薔薇の香りとは違う雄々しい香りに包まれて、緊張と高揚で目まぐるしく動く感情についていけず、ぎゅっと目を閉じた。
「言っておくが、こうして抱きしめるのはおまえだけだ」
耳もとでささやかれたら、気を失いそうだった。
アレクは歩み寄ってくると、足もとにひざまずく。セレナは驚いた。いつも堂々とした身分の高い彼が、こうもやすやすと頭をさげるなんて。
「俺は今まで守れなかったものがたくさんある。だが、もう同じ過ちは繰り返さない。おまえだけは……セレナだけは絶対に守ると決めた。どうか、俺と結婚してほしい」
差し伸べられた手は、とても美しいのにたくましかった。
この人はいつだって、一人で強く生きていけるだろう。ルミナリアの勇者エリアスのように。だけど、一人で国を背負ったエリアスの記憶が、結婚を望ませているのかもしれない。きっとエリアスも支えてくれる人が欲しかったから。
セレナはおそるおそる彼の手を取る。
「私も、殿下を守りたいです。イザベラの呪いから」
「俺の花嫁は頼もしいな」
ふっと笑んだアレクは立ち上がるとともにセレナの腕を引き、腰に腕を回す。
引き寄せられたら、薔薇の香りとは違う雄々しい香りに包まれて、緊張と高揚で目まぐるしく動く感情についていけず、ぎゅっと目を閉じた。
「言っておくが、こうして抱きしめるのはおまえだけだ」
耳もとでささやかれたら、気を失いそうだった。