運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
*
封印……魔物……鏡……影……婚約者の死……
いまのところ、それらはただの断片にしかすぎない。けれど、みんなが信じているのは、災厄の魔女イザベラが関わっているということだ。
黒い影は、魔女イザベラのもの。そう仮定して、調べてみるのも悪くはないだろう。
セレナは少し離れた後ろからついてくる騎士の視線を感じながら、活気に満ちた王都の街を歩いていた。
公爵邸から帰る際、クラリスは王宮まで馬車を出してくれると言ったが、セレナはやんわりと断った。考えることがたくさんあって、時間をかけて戻りたかったからだ。
都合のいいことに、監視の騎士がいる。すっかり護衛だと勘違いしているクラリスは、しぶしぶ徒歩での帰宅を認め、送り出してくれたのだった。
セレナはふたたび、考えごとに集中した。
ずっと気になっていることがある。イザベラのほこらで目覚めた自分は、もしかしたら、魔女イザベラの復活に関わっているのかもしれないと……。
「セレナさんっ? セレナさんじゃありませんことっ?」
行き交う人々の流れの中から、突然、陽気な声が飛び込んでくる。
「やっぱりっ! セレナさんですわっ」
澄み切った空よりも青い髪が、楽しげにくるんと揺れ、満面の笑みを浮かべる彼女が抱きついてくる。
「り……リディアさん?」
封印……魔物……鏡……影……婚約者の死……
いまのところ、それらはただの断片にしかすぎない。けれど、みんなが信じているのは、災厄の魔女イザベラが関わっているということだ。
黒い影は、魔女イザベラのもの。そう仮定して、調べてみるのも悪くはないだろう。
セレナは少し離れた後ろからついてくる騎士の視線を感じながら、活気に満ちた王都の街を歩いていた。
公爵邸から帰る際、クラリスは王宮まで馬車を出してくれると言ったが、セレナはやんわりと断った。考えることがたくさんあって、時間をかけて戻りたかったからだ。
都合のいいことに、監視の騎士がいる。すっかり護衛だと勘違いしているクラリスは、しぶしぶ徒歩での帰宅を認め、送り出してくれたのだった。
セレナはふたたび、考えごとに集中した。
ずっと気になっていることがある。イザベラのほこらで目覚めた自分は、もしかしたら、魔女イザベラの復活に関わっているのかもしれないと……。
「セレナさんっ? セレナさんじゃありませんことっ?」
行き交う人々の流れの中から、突然、陽気な声が飛び込んでくる。
「やっぱりっ! セレナさんですわっ」
澄み切った空よりも青い髪が、楽しげにくるんと揺れ、満面の笑みを浮かべる彼女が抱きついてくる。
「り……リディアさん?」