離婚を切りだしたら無口な旦那様がしゃべるようになりました
その場に緊張が走る。
セインは一歩前に出ると、さらにグレゴリーを追いつめる。
「もう一つ。男爵、あなたは違法薬物の闇取引をおこなっている。拠点はデートル伯爵領で、仲介者はマンゲル商会だ」
グレゴリーはぎょろりと目を見開いてセインを睨みつける。
「そんなものは知らん!」
「言い逃れはできない。あなたの鞄から押収した証拠がある」
「知らん! 知らんぞ! 私は何も知らん!」
グレゴリーは逃げるようにフィリクスの横を通り過ぎ、セインを押しのけるようにして大聖堂の扉へと向かった。
しかし、王宮から派遣された騎士たちがとっさに立ちはだかる。
「な、何だ貴様ら! 私は男爵だぞ! 失敬な!」
騎士たちは一斉に飛びかかり、グレゴリーを捕らえる。
「やめろっ! 貴様らこの私に無礼を働いて、どうなるかわかっているのか?」
この期に及んでまだ自身が劣勢であることに反発するグレゴリーを、呆れた目で見つめるアリシア。その視線に、グレゴリーが気づいて声を荒らげた。
「アリシア! 恩を仇で返しやがって!」
セインは一歩前に出ると、さらにグレゴリーを追いつめる。
「もう一つ。男爵、あなたは違法薬物の闇取引をおこなっている。拠点はデートル伯爵領で、仲介者はマンゲル商会だ」
グレゴリーはぎょろりと目を見開いてセインを睨みつける。
「そんなものは知らん!」
「言い逃れはできない。あなたの鞄から押収した証拠がある」
「知らん! 知らんぞ! 私は何も知らん!」
グレゴリーは逃げるようにフィリクスの横を通り過ぎ、セインを押しのけるようにして大聖堂の扉へと向かった。
しかし、王宮から派遣された騎士たちがとっさに立ちはだかる。
「な、何だ貴様ら! 私は男爵だぞ! 失敬な!」
騎士たちは一斉に飛びかかり、グレゴリーを捕らえる。
「やめろっ! 貴様らこの私に無礼を働いて、どうなるかわかっているのか?」
この期に及んでまだ自身が劣勢であることに反発するグレゴリーを、呆れた目で見つめるアリシア。その視線に、グレゴリーが気づいて声を荒らげた。
「アリシア! 恩を仇で返しやがって!」