たどり着いた先は、ロンドンでした。
「ホームズさん……ありがとう。嬉しいです。」
気づいたら、私は彼の胸に抱きついていた。
一瞬、ホームズの肩がピクリと動く。
見上げると、彼の耳がほんのり赤い。
「……推理で人を喜ばせるのも、悪くないものだな。」
「ふふっ、ホームズさんったら、照れてます?」
「馬鹿を言うな。単なる“観察結果”だ。」
クールに装う声の奥で、わずかに笑いを含んだ優しい響き。
その静かな照れ隠しが、たまらなく愛おしい。