引きこもり令嬢の契約婚約【番外編も完結】
「本当はお嬢を誰にもやりたくないです。俺が一生守りたいって思っています」
「そうすればいいじゃない。護衛としてじゃなくて、夫として。」
「は、はい!」
とんだ告白大会になってしまったが、急に主従関係を超える必要性が出たのだから仕方ない。
「じゃあ、お父様の説得からね。頑張りましょ」
ソフィアはそのまま顔を近づけ、レナルドにキスをする。
離れた時、レナルドはムードもなく目をあけたまま、呆然としていた。
「今……奇跡が? お嬢、俺、今白昼夢を見たかもしれません」
「馬鹿言っているんじゃないわよ。これでもファーストキスなのに」
「じゃあ、もう一回」
「そっちからしなさ……」
言い終わる前に唇は塞がれ、そのまま背中に回された手によって、羽交い絞めにされた。
ずっとそばにいたのに、彼の香りをこんなに吸い込むのは初めてだと、ソフィアは目をつぶって思う。
これからもここが、ソフィアの落ち着く場所になってくれるのだと、心の底から安堵しながら。
*
三年後、爵位継承は実子に限り、男女の別は問わないという法律が制定された。
すぐさま、オルセン侯爵は後継者をソフィアに定めた。ソフィアが二十三歳の時である。
「おめでとう、ソフィア」
「ありがとう」
娘婿としてオルセン侯爵家に入っていたレナルドは、一歳になるわが子をあやしながら、妻を見やる。
「ますます仕事に精を出さないとね」
「復帰早々、張り切りすぎないようにね」
「大丈夫よ。目標があったほうが燃えるもの」
初の女性官吏として活躍するソフィアは、それからも仕事に邁進し、いつしかエリオットの一番の側近として活躍するのである。
その陰にはいつも、赤毛の夫の細やかな献身があるのだという話は、女性たちのお茶会で語り継がれているのである。
【Fin.】
「そうすればいいじゃない。護衛としてじゃなくて、夫として。」
「は、はい!」
とんだ告白大会になってしまったが、急に主従関係を超える必要性が出たのだから仕方ない。
「じゃあ、お父様の説得からね。頑張りましょ」
ソフィアはそのまま顔を近づけ、レナルドにキスをする。
離れた時、レナルドはムードもなく目をあけたまま、呆然としていた。
「今……奇跡が? お嬢、俺、今白昼夢を見たかもしれません」
「馬鹿言っているんじゃないわよ。これでもファーストキスなのに」
「じゃあ、もう一回」
「そっちからしなさ……」
言い終わる前に唇は塞がれ、そのまま背中に回された手によって、羽交い絞めにされた。
ずっとそばにいたのに、彼の香りをこんなに吸い込むのは初めてだと、ソフィアは目をつぶって思う。
これからもここが、ソフィアの落ち着く場所になってくれるのだと、心の底から安堵しながら。
*
三年後、爵位継承は実子に限り、男女の別は問わないという法律が制定された。
すぐさま、オルセン侯爵は後継者をソフィアに定めた。ソフィアが二十三歳の時である。
「おめでとう、ソフィア」
「ありがとう」
娘婿としてオルセン侯爵家に入っていたレナルドは、一歳になるわが子をあやしながら、妻を見やる。
「ますます仕事に精を出さないとね」
「復帰早々、張り切りすぎないようにね」
「大丈夫よ。目標があったほうが燃えるもの」
初の女性官吏として活躍するソフィアは、それからも仕事に邁進し、いつしかエリオットの一番の側近として活躍するのである。
その陰にはいつも、赤毛の夫の細やかな献身があるのだという話は、女性たちのお茶会で語り継がれているのである。
【Fin.】


