完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
 アポイントなしに訪れた訪問者に両親もお手伝いさんも驚いていた。もしかしたら、玲さんは兄が記憶を引き継いでいる可能性を考え、兄が不在時に柏原邸を訪れたのかもしれない。

『曽根崎君、突然どうしたんだ? 前もって訪問を連絡してくれれば、しっかりとした席を設けたのに』
 誰に対しても偉そうな父が、玲さんに気を遣っていたのを不思議に思った。

『また、日を改めて来てもらったら?』

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