完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
『春の花なんじゃないの?』
『関係ない。マリーゴールドを見る度に僕の変わらぬ愛を凛音に知って欲しいから、この花には年中花を開かせさせる。僕の君への気持ちは不可能を可能にするんだ』
結婚してから新居の庭はいつも満開のマリーゴールドで埋め尽くされていた。
私は記憶を呼び戻しながら、カードを開く。玲さんが私の好きな花を知りながら、苦手なバラに隠しカメラを仕込んでプレゼントしていたのを思い出した。
(あれはなんで? 私への怒り?)
『凛音、18歳の誕生日おめでとう。プレゼントに柏原清十郎を返すよ。すれ違っても変わらぬ愛を確かめ合うのが夫婦だと思うよ。君を誰より思ってる。曽根崎玲』
『関係ない。マリーゴールドを見る度に僕の変わらぬ愛を凛音に知って欲しいから、この花には年中花を開かせさせる。僕の君への気持ちは不可能を可能にするんだ』
結婚してから新居の庭はいつも満開のマリーゴールドで埋め尽くされていた。
私は記憶を呼び戻しながら、カードを開く。玲さんが私の好きな花を知りながら、苦手なバラに隠しカメラを仕込んでプレゼントしていたのを思い出した。
(あれはなんで? 私への怒り?)
『凛音、18歳の誕生日おめでとう。プレゼントに柏原清十郎を返すよ。すれ違っても変わらぬ愛を確かめ合うのが夫婦だと思うよ。君を誰より思ってる。曽根崎玲』