晴のうち、雨。
校内に入ると案内板のような物があり、それに沿って理事長室まで歩いて行く。

案外バレないものだな。
こんなに監視カメラがついているというのに。

この中で過ごすなんて晴の人間も可哀想だ。

「失礼します」

扉を開けて入ると綺麗な装飾と豪華な家具。

ここはどこかの城なのかよ、、と思いつつも顔には出さない。

「初めまして、翠嵐うららです。新しく編入してきました」

礼儀正しく、それでいて、おしとやかに。笑顔は絶やさず。

完璧な晴の人間を演じる。

「君が、、わかった。今担任を呼ぶ」

声のする方を見ると、端正な顔立ちの、、極端に綺麗に生まれたのであろう。

年齢もそこそこいっているはずだけど、20代にしか見えない風貌の男性がいた。
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