用済みだと捨てたのはあなたです、どうかおかまいなく~隣国で王子たちに愛されて私は幸せです~
その中の一つ、ラペルピンに目が留まる。
(これ……殿下の瞳の色に似ていて綺麗……)
王族の彼が身に着けるにはいささか安価ではあるが、黒と青のシックなそれはきっと落ち着いた彼によく似合うだろう、とエレインはそれに決めた。
「これはいかがでしょうか?」
「うん、いいね。気に入ったよ、ありがとうエレイン」
「まいどありー!」
ラペルピンは包んでもらい、会計を済ませて露店を後にする。
アランはとても上機嫌だった。
「すみません、立て替えていただいてしまって。帰ってからちゃんと代金をお支払いしますので」
店から離れたところを見計らい、エレインが恐縮しながら言う。
エレインは、自分が物欲しげにしたために、アランが立て替えてくれたのだと勘違いしていた。
「違うよ、エレイン。それは俺からきみへのプレゼントだよ」
どうしたらそんな考えになるのか、とアランは驚いた表情でこちらを見る。
「そ、そんな、頂く道理がございません」
「道理もなにも、俺がきみに贈りたいと思ったからそうしただけだ。それとも、俺からのプレゼントは受け取りたくない?」
しゅんと眉尻をさげて落ち込んだような顔をされ、エレインはぎょっとする。
「そんなわけ! とても嬉しいです!」
「ならなにも問題はないね」
(もう……ずるいんだから……)
けろっと元通りご機嫌になったアランを見て、エレインはそれ以上なにも言えなかった。
その後も市場を歩いて周り、お菓子や食べ物を買ったり食べたりして露店を見て回り、楽しいひとときを過ごしていた。
しかし、テオが目を擦って眠たそうにしているのを見て、そろそろ帰ろうかとなったときだった。
「寄ってらっしゃいなー! 今日は珍しい物が入ってるよ! なんと隣国ヘルナミス国王室御用達の若返りの水だい!」
(これ……殿下の瞳の色に似ていて綺麗……)
王族の彼が身に着けるにはいささか安価ではあるが、黒と青のシックなそれはきっと落ち着いた彼によく似合うだろう、とエレインはそれに決めた。
「これはいかがでしょうか?」
「うん、いいね。気に入ったよ、ありがとうエレイン」
「まいどありー!」
ラペルピンは包んでもらい、会計を済ませて露店を後にする。
アランはとても上機嫌だった。
「すみません、立て替えていただいてしまって。帰ってからちゃんと代金をお支払いしますので」
店から離れたところを見計らい、エレインが恐縮しながら言う。
エレインは、自分が物欲しげにしたために、アランが立て替えてくれたのだと勘違いしていた。
「違うよ、エレイン。それは俺からきみへのプレゼントだよ」
どうしたらそんな考えになるのか、とアランは驚いた表情でこちらを見る。
「そ、そんな、頂く道理がございません」
「道理もなにも、俺がきみに贈りたいと思ったからそうしただけだ。それとも、俺からのプレゼントは受け取りたくない?」
しゅんと眉尻をさげて落ち込んだような顔をされ、エレインはぎょっとする。
「そんなわけ! とても嬉しいです!」
「ならなにも問題はないね」
(もう……ずるいんだから……)
けろっと元通りご機嫌になったアランを見て、エレインはそれ以上なにも言えなかった。
その後も市場を歩いて周り、お菓子や食べ物を買ったり食べたりして露店を見て回り、楽しいひとときを過ごしていた。
しかし、テオが目を擦って眠たそうにしているのを見て、そろそろ帰ろうかとなったときだった。
「寄ってらっしゃいなー! 今日は珍しい物が入ってるよ! なんと隣国ヘルナミス国王室御用達の若返りの水だい!」