用済みだと捨てたのはあなたです、どうかおかまいなく~隣国で王子たちに愛されて私は幸せです~
「それはもう、王太子殿下の深ーい懐の成せる技なのさ! この素晴らしいハーブ水をたくさんの人に使ってほしいとね!」
「そう、ですか……」
エレインはどうしたものかと頭をひねった。
(これが市場に出回るのを黙って見ているのも気分が悪いし、かと言って店主に指摘したところで信じて貰えないだろうし……。困ったわ)
「品物はここにあるだけで全部か?」
「あぁ、どんどん売れていったからね! 残りはこれだけさ」
「そうか、なら全部頂こう」
(えっ)
「おぉ! ありがとうございます旦那!」
驚いてアランを見上げると、彼はエレインを見て頷くだけだった。
包んでもらった商品を、アランは少し離れたところに居た護衛の一人に渡して二言三言話した後に戻ってくる。
「あの、よろしかったのですか、あんなにたくさん……」
「ひっかかるところがあったんだろう?」
「はい……あまりにも質が悪く、使うと健康被害が出そうでどうしたものかと……」
周りを漂っていた精霊たちが、瞬時にどこかへ散っていってしまったので、エレインの勘違いではないだろう。
「そうか。俺も少し気になったから、出所を調べるように指示してきた」
「ありがとうございます」
「さ、帰ろう。テオが寝てしまった」
そう言われて顔を上げると、アランの肩に顔をこてんと乗せて眠る可愛いらしいテオの姿があった。
「そう、ですか……」
エレインはどうしたものかと頭をひねった。
(これが市場に出回るのを黙って見ているのも気分が悪いし、かと言って店主に指摘したところで信じて貰えないだろうし……。困ったわ)
「品物はここにあるだけで全部か?」
「あぁ、どんどん売れていったからね! 残りはこれだけさ」
「そうか、なら全部頂こう」
(えっ)
「おぉ! ありがとうございます旦那!」
驚いてアランを見上げると、彼はエレインを見て頷くだけだった。
包んでもらった商品を、アランは少し離れたところに居た護衛の一人に渡して二言三言話した後に戻ってくる。
「あの、よろしかったのですか、あんなにたくさん……」
「ひっかかるところがあったんだろう?」
「はい……あまりにも質が悪く、使うと健康被害が出そうでどうしたものかと……」
周りを漂っていた精霊たちが、瞬時にどこかへ散っていってしまったので、エレインの勘違いではないだろう。
「そうか。俺も少し気になったから、出所を調べるように指示してきた」
「ありがとうございます」
「さ、帰ろう。テオが寝てしまった」
そう言われて顔を上げると、アランの肩に顔をこてんと乗せて眠る可愛いらしいテオの姿があった。