用済みだと捨てたのはあなたです、どうかおかまいなく~隣国で王子たちに愛されて私は幸せです~
ソファを進められて腰かけると、早々にアランが話を切り出した。
「市場で見つけたヘルナミス国の『若返りの水』だけれど、エレインが心配した通り、品質が悪く、肌が荒れた、気分が悪くなったという苦情が数多く出ていた」
「そうですか」
「だから、輸入を禁止するよう通達を出しておいたよ」
「お手数をおかけします」
エレインが謝罪すると、アランが笑いをこぼす。
「きみの過失ではないよ」
「ですが……」
ハーブの質が落ちたのは間違いなくエレインがいなくなったためなので、少なからず責任を感じていた。まさか隣国にまで販路を広げてくるとは思ってもいなかった。
「今回のは、我が国の貿易体制の落ち度でもある。それをこうしてきみのおかげで早期に発見できたのだから、感謝してるくらいだよ」
「そうおっしゃっていただけるなら幸いです」
話がひと段落したところで、「それからもう一つ」とアランが一枚の便箋を差し出した。
「きみの父君からの手紙だ。申し訳ないが、中身は検めさせてもらったよ。王宮に届く手紙はすべて検閲する決まりなんだ」
「それは構いません。――今読んだ方がよろしいのでしょうか?」
(お父さまは私がここにいることをご存じだったのね)
婚約破棄騒動から一切連絡を取っていないのに、今さらエレインの居場所を突き止めて手紙など、どういう風の吹き回しだろうか。
エレインは嫌な予感しかしない。
「あぁ、ここで頼む」
恐る恐る読めば、エレインの予想は見事に的中した。
「市場で見つけたヘルナミス国の『若返りの水』だけれど、エレインが心配した通り、品質が悪く、肌が荒れた、気分が悪くなったという苦情が数多く出ていた」
「そうですか」
「だから、輸入を禁止するよう通達を出しておいたよ」
「お手数をおかけします」
エレインが謝罪すると、アランが笑いをこぼす。
「きみの過失ではないよ」
「ですが……」
ハーブの質が落ちたのは間違いなくエレインがいなくなったためなので、少なからず責任を感じていた。まさか隣国にまで販路を広げてくるとは思ってもいなかった。
「今回のは、我が国の貿易体制の落ち度でもある。それをこうしてきみのおかげで早期に発見できたのだから、感謝してるくらいだよ」
「そうおっしゃっていただけるなら幸いです」
話がひと段落したところで、「それからもう一つ」とアランが一枚の便箋を差し出した。
「きみの父君からの手紙だ。申し訳ないが、中身は検めさせてもらったよ。王宮に届く手紙はすべて検閲する決まりなんだ」
「それは構いません。――今読んだ方がよろしいのでしょうか?」
(お父さまは私がここにいることをご存じだったのね)
婚約破棄騒動から一切連絡を取っていないのに、今さらエレインの居場所を突き止めて手紙など、どういう風の吹き回しだろうか。
エレインは嫌な予感しかしない。
「あぁ、ここで頼む」
恐る恐る読めば、エレインの予想は見事に的中した。