ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
* * *
サロンの時間が近づくにつれて、大広間はきらびやかな装いの貴族たちで満たされていく。
アリアもメイドとして給仕の任についた。
黒の制服に白のエプロン、頭にはレース地のホワイトブリム。控えめながら清潔感のある装いで、シャンパングラスや食器の確認に余念がない。
エレナはやや緊張した面持ちで殿下の隣りに立っていて、さっそく何人かの貴族と言葉を交わしている。
(うん、今のところ大丈夫そう…)
そのとき、不意にホールの入り口がざわめきに包まれた。
そして入場してきた一人の人物に、場の空気が一瞬だけ引き締まる。
セドリック・グレイヴナー。
王国の第一宰相にしてこの国の頭脳。
艶のある漆黒の礼装には宰相であることを示す金糸の肩章があしらわれ、シャンデリアの光を受けて煌めいている。髪もいつもより丁寧に整えられていて、顔立ちの整いぶりが際立って見えた。
(なんか…いつもより三割増しで威圧感がすごい……!)
静かに歩を進めるその姿は、上級貴族たちすら道を開けるほどの威厳をまとっている。
視線が自然と引き寄せられていると――一瞬、蒼玉色の瞳がこちらを捉えた。
一瞬、視線が絡む。
「……っっ!?」
びくっと肩を震わせたアリアは、慌てて目を逸らす。
(ちがうちがうちがう!何見惚れてんの私!?今はエレナ様を守る任務中でっ……)
サロンの時間が近づくにつれて、大広間はきらびやかな装いの貴族たちで満たされていく。
アリアもメイドとして給仕の任についた。
黒の制服に白のエプロン、頭にはレース地のホワイトブリム。控えめながら清潔感のある装いで、シャンパングラスや食器の確認に余念がない。
エレナはやや緊張した面持ちで殿下の隣りに立っていて、さっそく何人かの貴族と言葉を交わしている。
(うん、今のところ大丈夫そう…)
そのとき、不意にホールの入り口がざわめきに包まれた。
そして入場してきた一人の人物に、場の空気が一瞬だけ引き締まる。
セドリック・グレイヴナー。
王国の第一宰相にしてこの国の頭脳。
艶のある漆黒の礼装には宰相であることを示す金糸の肩章があしらわれ、シャンデリアの光を受けて煌めいている。髪もいつもより丁寧に整えられていて、顔立ちの整いぶりが際立って見えた。
(なんか…いつもより三割増しで威圧感がすごい……!)
静かに歩を進めるその姿は、上級貴族たちすら道を開けるほどの威厳をまとっている。
視線が自然と引き寄せられていると――一瞬、蒼玉色の瞳がこちらを捉えた。
一瞬、視線が絡む。
「……っっ!?」
びくっと肩を震わせたアリアは、慌てて目を逸らす。
(ちがうちがうちがう!何見惚れてんの私!?今はエレナ様を守る任務中でっ……)