魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
「にゃぁああごっ」
無視されていることに気づいたのか、足元までやってきた黒猫がごろごろと鳴いた。
私は思わずそれを摘み上げる。
がぶっと足に噛み付かれて、血でも飲まれたらたまらない。
あ、そうだった。
吸血鬼は美女の血しか飲まないんでしたっけー!
ちょっとむっとした気持ちがよみがえる。
でも、コイツ、私の手に牙立てたよね?
あれは何だったんだ?
「で、これは何なワケ?」
私はソファに座った。キョウもすぐ隣に座る。
ご丁寧にその手は私の腰を抱いていることは、もう、あまり気にすらしたくない。
「拾得物じゃなかったっけ?」
楽しそうに言ってクツクツ笑ってる。
本当、さっきから一段とご機嫌ですこと。
それにしても全然、話が進まないんですけど?
「もういい。お腹すいたから夕食作る」
私はキョウの手を振り払って立ち上がろうとしたが、そこは相手のほうが力が強い。
一向に放す気配はない。
そのまま、私のうなじへと唇を落としてくる。
「ちょ……キョウ?ひぁんっ」
そのまま、私の首筋を舐める。
大人の付き合いも半年も経てば、相手のウィークポイントを正確に突くことなんていとも容易い。
しかも、相手は(多分)百戦錬磨の魔王様だ。そこらの男とは場数が違う(はずだ。聞いたこと無いけど)。
弱った草食動物をいたぶるかのように、じわじわと人の弱いところに舌を這わせてくる。ああ、理性がぶっとぶんですけどっ!
「セーラー服のままヤるのがコスプレだったよね。一回くらい試してみてもいいでしょ?」
えーっと、いつかも言ったと思いますが、間違ってますよ、その解釈!?
無視されていることに気づいたのか、足元までやってきた黒猫がごろごろと鳴いた。
私は思わずそれを摘み上げる。
がぶっと足に噛み付かれて、血でも飲まれたらたまらない。
あ、そうだった。
吸血鬼は美女の血しか飲まないんでしたっけー!
ちょっとむっとした気持ちがよみがえる。
でも、コイツ、私の手に牙立てたよね?
あれは何だったんだ?
「で、これは何なワケ?」
私はソファに座った。キョウもすぐ隣に座る。
ご丁寧にその手は私の腰を抱いていることは、もう、あまり気にすらしたくない。
「拾得物じゃなかったっけ?」
楽しそうに言ってクツクツ笑ってる。
本当、さっきから一段とご機嫌ですこと。
それにしても全然、話が進まないんですけど?
「もういい。お腹すいたから夕食作る」
私はキョウの手を振り払って立ち上がろうとしたが、そこは相手のほうが力が強い。
一向に放す気配はない。
そのまま、私のうなじへと唇を落としてくる。
「ちょ……キョウ?ひぁんっ」
そのまま、私の首筋を舐める。
大人の付き合いも半年も経てば、相手のウィークポイントを正確に突くことなんていとも容易い。
しかも、相手は(多分)百戦錬磨の魔王様だ。そこらの男とは場数が違う(はずだ。聞いたこと無いけど)。
弱った草食動物をいたぶるかのように、じわじわと人の弱いところに舌を這わせてくる。ああ、理性がぶっとぶんですけどっ!
「セーラー服のままヤるのがコスプレだったよね。一回くらい試してみてもいいでしょ?」
えーっと、いつかも言ったと思いますが、間違ってますよ、その解釈!?