魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
とにもかくにも。

朝っぱらから学校の前に女性と一緒に姿を現したジュノのことを、私はぽかんと眺めてしまう。

「じゃあね、アヤカちゃん☆」

と、一緒に歩いてきた彼女に優しい声をかけ、くるりと踵を返したジュノとばっちり目が合ってしまった。

ジュノは迷わず私のほうへと歩いてくる。

「ユリア様、今日、遊びに行っても?」

すれ違いざまそう囁かれた。
私は即座に頷く。

資金提供者を邪険に扱うような酷い女ではないのだ。

それに、気になる。

どうして彼が、私の同級生。
弓下 綾香(ゆみした あやか)と歩いていたのか。


だって。
ホストと女子高生って、あんまり接点ないんじゃない?




あ、悪魔と女子高生にも、あんまり接点なんてないはず、なんだけど、ね。
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